本を読んで考える

本を読んで自分の頭で考える。読書日記。

三色ボールペン情報活用術 / 斎藤 孝 を読んで「読書中の書き込みルール」について考えた

読んだ本

目的

  • 読書中の書き込みについて考える

考えたこと

本に書き込むということ

私は通勤電車で本を読む.「アウトプット大全」や「独学の技法」を読んで以降,本の内容をiPhoneエバーノートにまとめてきた.まとめることで情報が整理され,記憶にも残ることを実感してきた.

最近この方法だと困ることがでてきた.

  • スマホで打つのがめんどくさい
  • 本とスマホを持ち変えるのがめんどくさい
  • 図やグラフなどを書き込めない

そこで,前々から気になっていた書き込むことを検討した.せっかくの本に書き込むのだから意味のあるものにしたいと色んな人の方法を調べた.

読書について書かれた本の筆者は,本への書き込みを強く推奨していた.売ることなんか考えずに糧にしろというのが大半だった.私も書き込むことにした.

書き込む道具

著者の斎藤先生は,3色ボールペンを使って以下のようなルールで書き込むことを推奨している.

緑 - おもしろい(主観)
青 - まあ大事(客観)
赤 - すごく大事(客観)

(p.38の図中の文字より引用)

読書中にこれらの色を使ってマークをしていく.そうすることにより,情報を活用できる形に変えいくのがこの本の目的である.

3色は一瞬で判別でき,それぞれの色が意味を持つ点ではとても見やすく良いと思った.

他の読書本も何冊か読んでみたが,マーカー(樺沢紫苑さん)や速記用シャーペン池上彰さん,佐藤優さん)を使う人もいた.YouTubeでも見てみたが,シャーペンや赤いボールペンの人もいた.

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色々と検討した結果,以下の理由により青色のボールペンを使うことにした.

  • どこでも売っている
  • 持ち運びやすい (しおり代わりに挟める)
  • 書き込み後に本の内容を読みやすい

3色ボールペンは確かに見やすいのだが,太くて使いづらいのと,すぐにインクがでなくなるので私はあまり好きじゃない. 一方で,シャーペンやボールペンであれば,持ちやすく選択肢も大量にありどこでも買える.

色については,赤色を検討した.実際に書いてみたところ,目への刺激が強すぎて元の文章が読みにくく感じた. そこで,青色を使ってみたところ,マークした箇所が一瞬でわかりつつも,元の文章の邪魔をしなかったため,青色のボールペンにした. 記憶にも良いって昔聞いたことがあるが本当なんだろうか.

記号について

多くの本では,何のために書き込むのか,何を書き込むのかについて書かれていた.この本でも何のために書き込むのか,何色で書き込むのかは書かれていた.キーワード,重要な部分,気になった箇所,浮かんだアイデア,メモなどを書き込むのが共通していた.

線を引くだけでなく,もっと工夫して本をカスタマイズすればより良くなると思って調べてみた. 本ではなかなかそのような内容のものに出会えなかったが,YouTubeに良い動画があった.


松岡正剛「マーキング読書法」long ver.

動画を参考に自分でもルールを作ってみた.

私の書き込みルール

囲む

  • キーワード: ○で囲む

ライン

  • 最重要: 二重線
  • 重要: 単線
  • おもしろい: 波線
  • わからない: 破線

かっこ

  • when: < 2020年 >
  • where: ( 日本 )
  • who: 「 安倍首相 」
  • what: [ オリンピック延期 ]
  • why: { 新型コロナウイルスの拡大により }

記号

  • ☆ : 重要部分 (各章1箇所程度)
  • ★ : 最重要部分 (1冊に3箇所程度)
  • =: 矢印に付与.同等.
  • ×: かっこや囲いに付与.
  • ○: かっこや囲いに付与.

対応

  • 矢印: キーワード,ラインなどを結ぶ
  • 曲線: キーワード,ラインなどを結ぶ

書き込み

  • 気がついたこと
  • 思いついたこと
  • 読んだ時の心情
  • メモ
  • 最初のページに「読む目的」
  • 最後のページに「まとめ」

これらで内容を整理していきながら読む.そうすると,自分のノートができる.

読み終わった頃には,大切な部分が浮き彫りになっている.読み返した時にはその時思ったことなどを振り返れる.アイデアなども垂れ流しにならない.

感想

自分の読書方法を見直す良い機会になった.この本を中心して色々な本を読み込むことによって自分なりの方法が確立できた.この本は,読書の本というよりは情報をいかにして活用するかに主眼があり,スケジュール管理などにも応用していたた.私も種々の情報に関して活用法を考えていきたい.

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